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2013年12月20日

劒岳 点の記:新田次郎

今でも日本最難関の山のひとつ、剣岳(2,999m)。

明治時代まで日本最後の未踏峰とされていました。

そこに測量という仕事で登頂を目指す明治の男達の物語。


「劒岳 点の記」 新田次郎
「劒岳 点の記」 新田次郎


身勝手な上司の圧力、部下への配慮、限られた予算、偉そうな役人。

測量という仕事として絶対登頂を成功させなければならない。

リーダーにかかるそのプレッシャーは、現代サラリーマンに通ずるところがあり共感できる。

いつの時代も課題解決にはリーダーの熱い想いと優秀な部下の協力が必要不可欠。


案内人、宇治長次郎の実直な言動にはグッとくる物がある。

幾多の試練を乗り越えて、剣岳山頂で彼らが見たものは、絶景と男達の信頼関係。


そして驚愕の事実。

山好きの人は剣岳に想いを馳せながら、そうでない人は明治時代のプロジェクトXとして是非。


所々で描かれる柴崎測量官と妻の葉津よの淡い想いのやり取りが可憐でなかなか良い。

読後、清々しい気持ちになれます。


「劒岳 点の記」新田次郎
「劒岳 点の記」
新田次郎







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